参照渡しを指定します。

プロシージャの引数に、変数そのものを渡す渡し方を参照渡しといいます。

変数を宣言すると、PCのメモリ上にその変数の値を書き込む箱（メモリ上のスペース）が確保されます。

この箱には「住所」（メモリ上の場所）があり、参照渡しでは、この「住所」を渡すので、引数を受け取った呼び出し先のプロシージャで値が書き換えられた場合、呼び出し元の変数の値も書き換えられます。

なお、「Sub Macro2(S As String)」のように、ByVal、ByRefのどちらも指定しなかった場合は、ByRefが指定されたものと見なされます。

Sub マクロ名(ByRef 引数名 As 型)
    処理
End Sub

ByRef：引数を参照渡しで渡すことを指定するキーワード
型：引数のデータ型を指定（例：Integer, String など）

Sub Macro1()
    Dim S As String

    S = "東京都"
    Call Macro2(S)
    MsgBox S
End Sub

Sub Macro2(ByRef S As String)
    S = S & "渋谷区"
End Sub

Macro1のCallステートメントでMacro2を呼び出し、引数として変数Sを渡しています。

Macro2はByRefで引数を受け取っているため、Macro2内で引数の値を変更するとMacro1の変数Sの値が変更されます。

Macro1を実行すると、「東京都渋谷区」のメッセージボックスが表示されます。